時には、がっつり

ふだんはおいしいものを少しずつ派だけど…

水の東西(山崎正和)もっと、深くへ!

  フランスのヴェルサイユ宮殿には、左右対称の典型的なフランス式庭園のど真ん中に噴水が設けられていて、盛んに水を噴き上げている。その広大華麗な庭園は、いつまで観ていても飽きることがない。山崎正和さんの「噴き上げる水」「空間的な水」という捉え方を納得させる。

 



 

 

  「見えない水を間接的に味わわせる」のが「日本人の感性」にあっているというのは、「鹿おどし」についての指摘で、日本の庭園では、それとは逆に水そのものを直接観て味わうために川を引いてきたり、池を造ってきたのも事実。そして、ついには枯山水のように、砂や石によって水を抽象的に造形する高度な手法を獲得するようになったのもまた事実。

 

 



 

 さらに、実は、私自身は「鹿おどし」の音を耳にして、「流れるものを間接に心で味わ」ったという実感はない。私はその音を聞いて、庭園の静寂の深さに気づかされたことが記憶にある。この場合、「鹿おどし」は静寂を強調し、際立たせ、実感させる聴覚的装置といえるのではないか。そんな観点を持っててもいいと思います。

 

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