時には、がっつり

ふだんはおいしいものを少しずつ派だけど…

いでや、この世に生まれては(徒然草)SEEK DEEPLY ! もっと深くへ !

 


 

 要約します。

 

 この世には、願わしいことが多い。

 天皇や貴族は畏れ多く尊い。摂政・関白と、上流貴族が貴いのは言うまでもない。

 

 

 

 

 僧はまったくうらやましくないが、一途な世捨て人は別だ。

 容貌・容姿は優れているほうがよい。話し方が魅力的で口数が少ない人は、向かい合っていて飽きることがない。

 家柄や容貌は天性のものだが、心ばえや教養などは本人の努力次第で向上できる。

 

 

 

 

 

 学問・漢詩・和歌・管弦などに通じ、有職(ユウソク、朝廷や公家の儀式・行事・官職などに関する知識)儀礼に明るいことが望ましい。また、字がうまく、声がよく、酒も飲めるのが、男としてはよい。

 

 

 

 

 

 

 

 現代とはかなり異なる価値観が語られています。でも、身分や男女や社会的地位の差を認めない現代の民主主義は何百年も続いていたわけではなく、ここ70年の歴史しかありません。特に、一千年以上の歴史を持つ古典を理解する際、現代を絶対化して読むと意味不明になることもあるので注意しましょう。

 氏素性(うじすじょう。生まれや家柄の意。)の望んでもかなうことがない動かし難さ、僧侶は一番うらやましくないもの、そして、生まれついた身分や能力とか、ぶさいくな顔とか、現代では表立って語られないこと。

 

 現代も、事実であっても言ってはいけない建前で、人は皆平等にチャンスが与えられているとか、願えばかなうとか、やればできるとか、話し合えば理解しあえないことはないとかの虚構を前提として成り立っているのも、変だといえば変。
 

 でも、そんなことを差っ引けば、魅力的なものの言い方や教養・素養・趣味を磨いていくことが人を魅力的にするなど、現代でもというか、数値化とかデータとか、エビデンス(証拠・根拠)とか成果が異常に求められる現代だからこそ身にしみてそうだなあと思わせることが、簡明に語られていると思います。

 

 





 

 

 最後の段の、学問を修め、漢詩・和歌を作り、楽器を演奏し、有職故実に通じることが並外れて優れ、達筆で歌がうまく酒をたしなむ豊かな趣味について述べているととらえました。

 

 700年以上昔、兼好が貴族階級を観察し、兼好が望む理想の貴族・有閑教養人像が書かれていると考えていいでしょう。

 

 

 

 

 

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